【唐犬図】橋本関雪のボルゾイがかわいい(かわいい日本画)

近代日本画

唐犬図ボルゾイ
「唐犬図」右パネルのボルゾイ

ふわふわの白い毛並みがかわいい、橋本関雪の「唐犬図」という絵を紹介します。

橋本関雪「唐犬図」

唐犬図全貌

唐犬図 とうけんず (1936)

橋本関雪 はしもとかんせつ (1883 〜 1945)

所蔵:足立美術館 (公式サイト)

「唐犬」とは「舶来の犬」という意味です。

この絵には関雪が実際に飼っていた、ボルゾイとハウンドが描かれています。

関雪は大の犬好きで、日頃からよく観察し、写生していた結果この絵を描く頃には実物を見なくても頭の中で形が出来上がっていたほどだったと言われています。

関雪の動物画は、動物がまるで人間のように何かを考えているような表情が特徴的です。

また、繊細な毛並みの表現が得意で「毛描きの関雪」と呼ばれるほどですが、彼が動物画を描き始めたのは昭和に入ってからでした。

橋本関雪について

大正・昭和期の画壇の中心的人物の一人で、中国の南画(文人画)に西洋画の写実性や近代的な感覚を取り入れた、新しいスタイルの「新南画」と呼ばれる作風を確立しています。

神戸で儒学者の父のもとに生まれた関雪は、幼い頃から和歌や詩歌、漢学に親しみます。

画の道をこころざしたのは17歳で、20歳に一人で京都に出、竹内栖鳳の主催する画塾「竹杖会」に入門します。

大正期には中国の古典文学や風物を題材にした作品を描いていましたが、昭和からは近代の四条派に忠実な、写実的な動物画を多く残しています。