感想・レビュー「小学館の図鑑NEOアート『図解はじめての絵画』」を読んでみた!
突然ですが皆さんは、子供の頃、たくさん読んだ本は何ですか?
「図鑑」と答える方も少なくないのではないかと思います。
実際、自分も小学生の頃は生粋の図鑑大好きっ子でした。特に動物・植物・昆虫、それから爬虫・両生類という図鑑が好きで、その中でも更にお気に入りのページは繰り返し眺めていました。
さて、今回は大人気シリーズの最新刊、小学館の図鑑NEOアート『図解はじめての絵画』を大人が読んだ感想です!
大人になってもすっごく楽しめる内容で、子供の頃と同じ、好きなページを繰り返し眺めたくなる感動を再び味わうことができました!
まず「絵画」を図鑑にしたことがすごい
最初の感動は「絵画」を図鑑にしたことです。
この図鑑は2023年2月発売と、学研の図鑑シリーズの中でも最新作です。
自分が子供の頃、まだ絵画の図鑑はなかったので、図鑑になったことが嬉しいです。
ここからは完全に主観ですが、子供の頃って図鑑が世界の全てだと思っている節があるじゃないですか(暴論)。
まぁそこまで行かなくても、図鑑をきっかけに興味や関心が広がり趣味につながるところは大きいはずです。
それに、大人になってからでも、ふとした瞬間に子供の頃に図鑑で見た内容を思い出す時ってあると思うので、そのレギュラーメンバーに絵画が追加されたのは心から嬉しい限りです。
絵画の「見方」が分かる!図鑑ならではの視点がすごい!
この本は、絵画の見方が分かる図鑑です。
絵画に関心が持てない最大の要因は「見方がわからない」ことにあると思っています。
その点この絵画図鑑では、有名な作品をほぼ網羅しつつ「なぜすごいのか」「なぜ人気なのか」「どんな技法で描かれているか」など、鑑賞が面白くなるよう導いてくれる解説が随所に散りばめられており、絵画に初めて関心を持ったどんな年代の人でも楽しめると思いました!
大人向けの絵画の本だと、すでに絵画に興味を持っている方を対象に書かれていることもあり、どうしても美術史上の立ち位置や描かれた時代など背景知識がメインなことが多く、「見方」自体を教えてくれる本は少ないように感じます。
というわけで、「見方」そのものの面白さに近付けるこの図鑑、一回初心に帰りたい絵画ファンの大人の方にも本当におすすめです。
まとめ
せっかくなのでこの素敵な作品「小学館の図鑑NEOアート『図解はじめての絵画』」の推せるポイントについてまとめます。
- 絵画の「見方」そのものが分かる
- 有名な作品は大体載っている(しかもカラー)
- 技法や絵の具の種類のページもある
- 日本画・浮世絵作品もしっかり載っている(←これが嬉しくて、結構西洋絵画だけ、っていう本が多いんです)